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三菱樹脂が三菱ケミカルホールディングスの子会社に(2007年10月1日)
標準仕様になる住宅の「防犯性能」
 建物に侵入する空き巣等の侵入窃盗の件数は、年間約30万件(警察庁「犯罪統計資料」)と 高い水準で推移しており、大きな社会問題となっております。
 住宅侵入盗が起きるのは、何も大都市圏ばかりとは限らないのが現状です。最近、大都市より地方で住宅侵入盗が増加しており、茨城県、群馬県、 岐阜県、栃木県、沖縄県が大都市圏以外で住宅侵入盗の発生率が高くなっています。大都市圏、地方と問わず対策を講じる事が必要になって来て おります。
〈 防犯対策 〉
 防犯への取り組みとして、ゾーンディフェンスの考えに基づき、先ずは境界線を明確にして敷地に 入れさせない、建物に近づけさせない事が必要で、最後に建物の中に入れさせない手段を講じる事が重要になります。
 敷地への侵入や、建物に近づけさせない対策として、人が近づくと自動点灯する防犯ライトの設置がありますが、防犯ライトは侵入者に心理的な 圧迫を与え、効果があると言われています。何せ、侵入者は、光と音と時間に敏感で、それらが大嫌いと言われております。
 建物侵入の手段として窓ガラスに手が入る程度の穴を開け、クレセント錠をはずして侵入する「ガラス破り」が全体の約4割と多く占めており、 特に一戸建の場合には7割近くに上ると報告されており、建物の中に入れさせない対策として、穴の開けにくい窓ガラスの設置が重要な役割を 果たします。
 従来からある「強化ガラス」や「網入りガラス」は、工具を使えば簡単にガラスに穴を開けられ、防犯としての役目は期待出来ません。一方、2枚の 板ガラスの間に強靭な中間膜のフィルムを挟んで作った合わせガラスの一種である「防犯ガラス」は、ドライバーによる「こじ破り」や、バールなどに よる「打ち破り」にあっても合わせガラスの間に挟んだフィルムが邪魔になり、穴を開けにくく、侵入するまでに時間がかかるため、防犯にはとても 効果のあるガラスと言えます。侵入までに5分以上かかるとおよそ7割の侵入者があきらめると言われています。
 この様に、防犯性能に優れた「防犯ガラス」は、「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が取りまとめた「防犯性能の高い建物部品」として紹介されておりますが、その中でも三菱樹脂(株)の「 マルチブロック プレミアム」は、高耐熱ガラスの間に フッ素樹脂中間膜を組み合わせた高機能合わせガラスで、優れた防犯性と防火性の機能を合わせ持つガラスとして注目されております。
〈 今後の動き 〉
 住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度の新たな表示事項として、 表示・評価の共通ルールである「日本住宅性能表示基準」及び「評価方法基準」を改正し、新規性能表示事項「防犯に関すること」を追加する事が 国土交通省で検討されており、「パブリックコメント」 が募集されました。来年度にも新たな区分として「防犯性能」が盛り込まれ、建物の耐震性能や耐久性能等と同様、防犯性能も建物の基本性能の 一つになると考えられます。「防犯性能」の評価として、一定の大きさを持つ開口部には「侵入防止対策上有効な措置」を講じているかどうかが 問われる事になりそうです。 このため、CP(Crime Prevention)マークを付けて普及が図られています「防犯建物部品」を標準仕様として採用する 動きが出てくると予想されます。施工者も、CPマークのついた防犯部品に精通する必要が出てきます。
 「防犯ガラス」のニーズはここ数年で急速に高まって来ており、実際、大手住宅メーカーを中心に、防犯機能を住宅の標準仕様に追加する動きも 広がっており、「防犯ガラス」が標準装備になっていくと予測されます。
 また、経済産業省は、既存の戸建住宅の居住者に省エネ・防犯情報を提供するための「 省エネ・防犯住宅推進委員会」を2005年5月に 設立しました。年内には情報提供事業が開始される予定になっておりますが、窓ガラスが単なる光を通す機能から、省エネルギー、更には 防犯機能をも受け持つ時代になって来ていると言えます。
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