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三菱化学産資は三菱樹脂に統合し、三菱樹脂に(2008年4月1日)
土木用途におけるプラスチック材料の使用例(2)− 盛土補強用材料のご紹介 −
 土木用途の高分子材料から作られる面状製品は、総称してジオシンンセティックス(Geosynthetics)と呼ばれています。ジオシンンセティックスは、Geo(土地)とSynthetics(天然由来ではない人工的に合成された化学物質)という意味の言葉を組み合わせた複合語で、(1)濾過、(2)排水、(3)分離、(4)補強、(5)流体バリア、(6)保護の機能や特性を活かして、土木分野では多方面に使用されています。ジオシンセティックス使用による土の補強として、軟弱地盤上の盛土の本体や法面の補強、擁壁の補強安定や土圧低減の機能が期待されています。ジオシンンセティックスの世界需要は、年間約10億m2と言われており1)、多くは米国で使用されております。国内でのジオシンンセティックスの需要は、米国に比べれば多くはありませんが、ジオシンンセティックス使用により、盛土法面の安定性が向上し、法面の急勾配化が図れるので、土地の有効活用が可能であり、安全性・環境への高い適合性や耐震対策の重要性の観点からも、今後の展開が期待されています。
1) Robert D. Holtz. (2001) “GEOSYNTHETICS FOR SOIL REINFORCEMENT” in the Ninth Spencer J. Buchanan Lecture.
 ジオシンセティックスは、ジオテキスタイル(広義)、遮水シートなどのジオメンブレン、複合製品のジオコンポジットの3つに大きく分類されています。広義のジオテキスタイルは、織布や不織布などの透水性のあるシート状の土木用途の繊維材料である狭義のジオテキスタイルと規則的な格子構造からなるシート状のジオグリッド、合成樹脂製網状シートのジオネットおよび関連製品を含めた総称です。
 盛土補強用資材としては、材料特性として引張り特性、クリープ特性が優れていることが不可欠であり、ジオシンセティックスの中では、ジオグリッドが標準的な材料として使用されています。土・地盤が持つ「弱すぎる」、「柔らかすぎる」などの盛土材料の強度不足を補うために、引張抵抗性に乏しい土粒子をジオグリッドの網目に強く拘束して引張補強する効果が活用されています。ジオグリッドと壁面材を組み合わせ、盛土全体を一体補強する工法は、特にジオグリッド補強土壁工法と称して、現在の土構造物構築の主流となっております。
 ジオグリッドの素材としては、樹脂製で網目状タイプ(テンサー)のものには、高密度ポリエチレン(HDPE)やポリプロピレンなどが、繊維製の網目状タイプ(繊維系)には、ポリエステル繊維やアラミド繊維などが使用されています。国内のジオグリッドの需要の約半分に耐久性の優れた素材であるHDPEが材料として使用されており、盛土補強に利用されています。ジオグリッド補強土壁は、従来からのコンクリート擁壁と異なり、植生が可能であり、表面の緑化が出来、月日が経つにつれ周囲との調和が図られるメリットがあります。
 民間において研究・開発された技術を建設事業に適正に反映し、新技術の建設技術水準の向上を図ることを目的として、地盤、道路、耐震・耐風などに係わる土木系材料・製品に関する開発技術を対象に、「(財)土木研究センター」による建設技術審査証明が行われています。ジオグリッド製品についても、引張り強度特性やクリープ特性、長期耐久性などジオグリッドの性能・特徴について審査され、審査合格品には、(財)土木研究センターから「技術審査証明報告書」が発行されています。 ジオグリッド補強土工法のパイオニアとして、三菱化学産資(株)は、(財)土木研究センターの技術審査証明を受けた「テンサー」による盛土補強ジオグリッドの各種工法を提供しております。
1.「テンサーEW工法」(沿岸地域、温泉地域等の防錆条件の厳しい現場での工事向け)
2.「テンサーEX工法」(壁面剛性を向上させた工法)
3.「テンサーEG工法」(もっとも一般的、経済的な工法)
4.「テンサーVIG工法」(コンクリートパネルとテンサーにより盛土を補強する工法)
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